2016年11月15日

3年ぶりの八甲田登山 幻の「くの字湿原」を見に3 青森県十和田市・青森市

平成28年10月9日(日)
ここから引き返したら酸ヶ湯まで30〜40分位で行けるだろう。酸ヶ湯に戻ったら、
冷えた体を温泉で温めて生姜みそおでんを食べて・・・。もう一人に自分が、「バカ野郎!
この位の天気で引き返したら山仲間に笑われるぞ!前に進むんだ!」

午前12時12分 上の方を見る 「よし!行くぞ!」と自分に気合を入れる
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12時43分 登山道が林の中に入り強風が遮られたので水分補給で立ち止まる
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森林帯を抜けてガレ場に出ると風が一段と強くなる。体を低くしてロープや蛇籠に掴まりながら
上る。声がしたので上の方に目をやると、三沢のハイスクールの生徒だろうか5〜6人の男女が
軽装で蛇篭の陰で強風を避けるようにうずくまっていた。「大丈夫か?」と声をかけたら
「ダイジョウブデス」と笑顔が返ってきた。こんな所に立ち止まらないでもう少し
下りれば森があり風をよけられるので、頑張って降りた方が良いとアドバィスする。

13時0分 鏡沼 
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もう少しで頂上という所で降りてきた女性から声をかけられる。雨具はちゃんと着て
ザックには防水カバー、両手にポール(ストック)を持ち装備はしっかりしているように
見える。強風と雨のせいか、疲労と不安が表情からわかる。その女性が「地元の方ですか?」
と聞いてきた。「地元って言えば地元ですよ」と、私。「酸ヶ湯の方ですか」「私は
十和田市からですけど、どうしましたか?」と聞くと「酸ヶ湯に下りる道はこれで良い
ですか?」「大丈夫ですよ。この登山道は一本道ですから間違いませんよ」とアドバィス。
まだ足元が大丈夫そうなので「頑張って」と声をかけて見送る。

13時15分  大岳頂上 誰もいない。吹き飛ばされそうだ。
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14時25分 下毛無岱
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15時0分 酸ヶ湯着
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今回の山行は、酸ヶ湯から大岳頂上までの上りに1時間55分、下りに1時間45分かかった。
休憩は一度もなく、下りは駆け足のような感じで下りた。

今回の目的だった「くの字湿原」は見ることができず「苦の字」が付く山行だった。
「くの字」を見るために、来年以降にリベンジ登山という課題が残った。
posted by koji at 19:45| Comment(2) | 山行

2016年11月12日

3年ぶりの八甲田登山 幻の「くの字湿原」を見に2 青森県十和田市・青森市

平成28年10月9日(日)
午前10時54分 笠松峠(1040m) 硫黄岳の上の方に白い雲が見えるがまだ天気は良い
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11時18分 足取りも軽く山からカップルが降りてきた。雨具は来ていないし足元も汚れていない。
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11時20分 スタート 上の天気もよさそうだ
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11時22分 大岳まで3.9qで酸ヶ湯まで300mということは大岳まで4.2qだ
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11時24分 登山道が少しぬかるんでいるが、丸太で階段にしているので滑りにくい。
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11時27分 以前はなかったような気がするが、シュロを敷き詰めた所は柔らかで歩きやすい。
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11時30分 火山性ガスで草木が枯れている 5年位前山菜取りの中学生が亡くなったのは
この辺だったような気がする
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写真を撮っているとペースが上がらないので、歩きに専念するためカメラをザックに
仕舞う。
スタートから30分位歩くと林を抜けて展望が開けたので逆川岳の方を振り返って見た。

まだ高さが足りないのか森林しか見えず湿原は見えない。もっと上に行かなくてはと
思って見ていたら、下の方からグレーの雲がものすごい勢いで上がってきた。
急がねば!この雲の中に入ったら何も見えなくなってしまう。

と歩き始めたら、一瞬のうちに猛烈な風が吹き大粒の雨が降ってきた。

12時10分 地獄沢 猛烈な風に吹き飛ばされそうになる。岩に掴まり今来た方を見る。
 雨は少し弱まってきたが、沢の水が下からの強風で巻き上がっていた。
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ゴアテックスのレインスーツ(合羽の上下)を着ていたが、雨がしみ込んできた。
手袋はぐちょぐちょに濡れ手が冷たい。あ〜、引き返そうかなと思った。

次回に続く

posted by koji at 19:44| Comment(0) | 山行

2016年11月11日

3年ぶりの八甲田登山 幻の「くの字湿原」を見に1 青森県東北町・十和田市・青森市

『秋になると、ここの湿原が紅葉(草紅葉)してきれいなのよ。北八甲田から見ると
「く」の字に見えるので「くの字湿原」と言うの』。

♪あれは3年前♪の7月21日。八戸山水会の仲間たちと逆川を遡行して天上湖「横沼」
にたどり着いたとき、T子さんが教えてくれた事だった。「く」の字と言われて、さっきま
で苦しい沢登りをして頭も体も疲弊していたので最初に「苦」の字が頭に浮かんだ。
(あほー!そんな難しい紅葉なんてあるか!と一人でつっこんだ)これは沢登りのせいでは
なく、何時も疲弊している頭のせいだ。

2013年7月21日 横沼にて ブルーのシュワちゃん似の男性が頼りになるリーダーの
OEさん
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緑の「くの字湿原」 奥に見えるのが北八甲田
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一度は紅葉のくの字湿原を見てみたいと思い続けて3年が経った。10月8日(土)、八甲
田を見ていて「今年の紅葉シーズンを逃したらまた1年後か・・・、よし!明日行こう!」
と思いたつ。

8日の夜、「てんきとくらす」のサイトで八甲田の天気を調べたら9日は天気が悪くなり
「登山に不適のC」とあった。続けて10日から気温が下がり降雪の予報だ。今年も
ダメか〜、と諦めて家に帰る。

10月9日(日)、会社に来て翌週にやる木工教室の材料の準備をする。準備をしながら
何度も山を見る。青空で晴れている。曇り・雨の予報はどうなったんだ。
落ち着かない。行こうかどうしようか迷っていた。行くなら早く決断しないと・・・、
よし!行こう。

9時20分 家に行く途中の十和田市八斗沢から こんなに天気が良い
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次回に続く
posted by koji at 20:40| Comment(0) | 山行