武者震いのような震えが来た。落ち着くのだkoji君、と自分に言い聞かせ、ともかく逃げら
れる前に1枚撮る。

右のスギの梢にいるカラスと比べるとその大きさが分かる。
黒い背と白い尾羽、そして大きく立派な黄色いくちばし。オジロワシかオオワシのようだ。
すこし近づいてみた。こちらに気が付いているようだ。

この近さでも、薄学鳥知識の私ではオジロワシかオオワシか判別できない。
オオワシの特徴である白い肩羽が見えたら決定なのだがと思いレンズを覗いていたら、
なんと!羽を広げてくれた。

「しっかりと見たか」とワシ君がこちらを睨む。

「あ〜あ、肩羽が白くない」(少しがっかり)ということは、オジロワシか?
何度もシャッターを押しているうちに、ワシ君を少しでも大きく撮りたいと欲が出てきた。
思い切って崖を上り、平の所に出て杉の梢を見るとワシ君はもういなかった。
黙って遠くで見ていれば良いのに、と悔やむ。
トビが「もうカイト(帰った)方がいいよ」と低空飛行してきた。(トビ=カイト)

帰り道、ドキドキをクールダウンするためカケスの森で車を降り、湖のエビ漁を見ていた。

すると遠くの空に黒い点が見え、だんだん近づいてきた。なんだ、今度は。

肩羽が白い!この貫禄、これは完全にオオワシだ!初見初撮りNO.142!

誰かにこの興奮を伝えたいと思ったが、うっかり鳥の話など出来ない。なぜか鳥っこ好きは、
この辺りでは軽蔑した目で見られる。「鳥っこ、好ぎだのがあ」と言われて、会話が途切れる。
ノスリが飛んできた。「いがったノス、リベンジできて」

後日、杉の梢のワシく君を野鳥研究家の宮さんから鑑定してもらったところ、顔つき、くちばし
の大きさから「オオワシでしょう」ということだった。(断定はしなかった)
「オオワシは成鳥になると肩羽が白くなるがこれはまだ若いようだ」。とのことでした。
宮さん、ありがとうございます。
kojiさんの興奮が伝わってきました。流氷の鳥というイメージが強いですが、青森にも渡ってくるんですね。あらためて小川原湖周辺の豊かな自然を思い知らされました。これからも鳥見観察、楽しみにしています。
オオワシは見たい鳥のトップだったので、やはり興奮しました。今も、また会いたい。もっと近くで会いたい、とオオワシloveの状態です。
コメントありがとうございます。